本日の講義は
「寝返りの介助技術」 についての実習でした。
理学療法士は、患者さんの家族に介助方法について指導する場合があります。この際、理学療法士が実際にその動作をしながら教えるわけなので、もちろん私も介助ができなければいけません(-_-;)
そして今回は
「寝返り」の介助方法や自立を促す方法について教わりました。寝返りがなぜ必要かといえば、やはり1番大きい意味合いとしては
「褥瘡(とこずれ)」の予防です。特に寝たきりの高齢者には褥瘡ができやすいので注意が必要です。褥瘡をつくらないためには
2~3時間ごとに体位変換をして、
圧迫が身体の同じ部位に長時間かからないようにする必要があります。そのために寝返りをするわけなのですが、寝返りは闇雲にやっても力がいるだけで疲れてしまいます。しかも寝返りは1日の介助動作の中でも頻繁に行う必要があるので、
正しい介助方法を覚えることで負担を軽減することができます。
では、1番簡単にできる寝返りの介助方法ですが、まずは①仰向けに寝た状態で患者さんの
両膝を曲げて膝を立てます、②患者さんの
両手を胸の前に持ってきて腕を組ませます、③
寝返りをしたい方に患者さんの顔を向けてもらいます、④介助者は患者さんの
膝と肩に手をあてて、まずは
膝から寝返りしたい方に倒していきます、⑤そして少し遅れて
肩も寝返りしたい方に向けます。
こうすることで、少ない力で簡単に寝返りの介助を行うことができます。
寝返りの自立方法ですが、まず①仰向けに寝た状態で
寝返りしたい方とは逆の腕を上に持ち上げます、②
その手を反対側の方へ倒していきます、③このとき、持ち上げた腕の
手先を目で追うように頭を持ち上げます。
こうすることで自立して寝返りを行うことができる場合もあるので、練習してみるのもいいかもしれませんね(^_^)