さて本日は
「豚の足を使っての膝関節解剖の実習」です。
膝関節(脛骨と大腿骨、膝蓋骨と大腿骨の2つの関節の複合体)は、様々な組織で構成されており、その機能も私たちが思っている以上に多いのです。
まずは
内側半月(medial meniscus)と
外側半月(lateral meniscus)についてですが、これらは大腿骨顆と脛骨顆のあいだをうめており、断面が三角形の繊維軟骨で関節軟骨が特殊化したものです。内側半月は上から見ると細いC字状、、外側半月はO字状に近い形をしており、その機能には①
関節の適合性を良好にする、②
緩衝作用をもつ、③
可動域を適正に保つ、④
関節内圧を均等化する、⑤
滑液を分散させる、といったものがある。
次に
前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)と
後十字靱帯(posterior cruciate ligament:PCL)にいて。前十字靱帯は大腿骨の顆間窩後内側から斜め前内方に走り、脛骨前顆間区につきます。後十字靱帯は顆間窩前内側から斜め後外方に走り、脛骨後顆間区の外側につきます。前十字靱帯は後十字靱帯よりも長いです(5:3)。
前十字靱帯は脛骨の前方への滑り出しを防ぎ、
後十字靱帯は後方への逸脱防ぎます。
最後に膝関節の動きについてですが、膝関節は
屈伸運動と
回旋運動を行うらせん関節です。屈伸運動は、大腿骨の脛骨上の
ころがり運動(rolling)と
すべり運動(sliding)の複合運動からなっています。
完全伸展位からの屈曲初期には、ころがり運動だけであるが徐々にすべり運動の要素が加わって、屈曲の最終段階にはすべり運動だけになります。
膝関節は伸展して完全伸展位になる直前あるいは完全伸展位から屈曲を始める最初の時期に、大腿骨と脛骨の間にわずかな回旋運動が起こります。
完全伸展位からの屈曲初期に脛骨は大腿骨に対して内旋し、
屈曲位から伸展していくときには外旋します。
完全伸展位に近づくと外旋運動は大きくなり、これを
終末強制回旋運動(screw-home movement)といい、不随意に起こる自動的な動きのことです。
さて、本日の講義はこんなところ。で、今日の帰りの出来事なのですが、大学の広場で
献血をしてきました。献血は前々からやってみたいなっていうのはあったんですけど、なかなかきっかけがなかったもので、今回が初めてです(◎o◎)まぁ、今回のきっかっけっていっても「献血していきませんか?」って声をかけられて、断われなかったからというのもあるのですが…まぁ私にしてみればこれも
渡りに船です!
で、献血を終えての感想なのですが、思ってたより気軽にできることなんですね(^_^)スタッフの方も皆
親切丁寧でしたし、ホント今日は
献血して良かったな~って思いました。また機会があればぜひとも献血をしたいものです。
ちなみに写真は本日いただいた献血手帳です。